2011年11月
Ⅰ 『防災ハンドブック』を作って (講師:白井和子)
日本自閉症協会は平成20年に『自閉症の人たちのための防災ハンドブック』(支援者編および本人・家族編)を発行しました。防災以外にも自閉症の理解と様々な場面で役立つものとして作成したのですが、図らずも東日本大震災の時は「役に立った」「もっと欲しい」などのお声を頂きました。しかし今回の大災害に、津波・原発などの被害も加えてより深く考えなければならないと実感いたしました。作成時から申し上げていますが『ハンドブック』はあくまでもスタートラインです。これを参考に、それぞれに合った対策を立てて頂きたいと思います。障がいの有無にかかわらず、人間関係を大切に困難を乗り越えたいものです。
Ⅱ 被災地からの報告 (講師:赤井陽介)
高齢者や身体障害の方に比べ、困難さが伝わりにくい・理解を得にくい、発達障害や自閉症の傾向を持つ人たち。そうした人や家族が、今回の震災でどんな事態に直面したのかをご報告いたします。ただ、私が見聞きしたのは氷山の一角にすぎません。どんな困難があったのかの把握すら難しく、不十分な支援を嘆く以前の段階だったとも言えそうです。どのような備えや支援が必要なのか、一緒に考える機会にさせて頂ければと考えています。
Ⅲ 被災と心のケア (講師:伊藤逞子)
東日本大震災の後、様々な形で被災者の心のケアについてのアピールが発信されています。被災直後のケアの大切さとともに、今後は長期的なケアが重要な課題となります。発達障害がある場合には、なおさら混乱や不安が大きく現れ、困難が増大するおそれがあります。彼らの混乱や不安を最小限にとどめるための配慮や方策を、常にしっかり準備しておくことが大切です。そのための基本的な事柄を確認したいと思います。
(リソース・ルーム枝)
2011年11月23日 01:15 |
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発達と教育を考える リソース・ルーム枝
2012年 春の講演会
共に生きる
= 災害から命と心を守るために =
2011年3月。私たちは、いつ発生するか分らない災害への備えを考えておくことの重さを改めて知りました。防災への取り組みの難しさを知りました。完全な防災が困難であるとしても、どうすれば減災が可能なのか被災後のケアはどうあるべきなのか…。リソース・ルーム枝は発達に関する困難がある方々の日々の安定した育ちのために、ご家族や支援者と情報を共有し具体的な手だてを考えていく予定です。そのプロローグ『2012年 春の講演会』にぜひご参加ください。
= プログラム =
1. 『防災ハンドブック』を作って
白井和子(日本自閉症協会 出版部
「自閉症の人たちのための防災ハンドブック」企画委員長)
2. 被災地からの報告
赤井陽介(朝日新聞社 東京本社 社会部 記者)
3. 被災と心のケア
伊藤逞子(リソース・ルーム枝 代表)
4. 質疑・意見交換・今後に向けて
主催: リソース・ルーム枝
後援: 世田谷区教育委員会
日時: 2012年3月24日(土) 13時30分~16時30分 (受付開始13時15分)
場所: 北沢タウンホール スカイサロン(12階) TEL. 03-5478-8006
下北沢駅南口から徒歩4分
(小田急線:新宿から急行7分・町田から急行27分 井の頭線:渋谷から急行3分)
↓会場地図

定員:50名 参加費:無料
お申し込み受付開始:2011年12月1日(定員になり次第、受付終了)
お申し込み方法
【お問い合わせフォーム】からお申込みください。
・お問い合わせ内容の欄に『講演会参加希望』とご記入ください。
・後ほど、受付確認の連絡を担当者から差し上げます。
(リソース・ルーム枝)
2011年11月23日 01:00 |
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